無法松の一生/花と竜

村田英雄 吉野夫二郎 佐伯亮 山路進一 山田良夫 CD コロムビアミュージックエンタテインメント 2003/10/22 ￥1，048無法松の一生(度胸千両入り)
花と竜
無法松の一生(度胸千両入り)(カラオケ)
花と竜(カラオケ)

何でいきなり無法松の一生なのかとお思いかもしれないが、実はこの曲は僕にとってサラリーマンとして軌道に乗せてくれた曲でもある記念すべき一曲なのだ。

入社当時、出来が悪く、しかもおとなしい僕は仕事上で行き詰っていた。

そんな折、部で行われる屋形船を使った宴会に誘われた。

普通、誘われるのは男は係長以上、女の子は声を掛けられた人のみの宴会だった。

なぜか平社員だった僕に声が掛かったのだ。呼んでくれたのは雲の上のような人だった専務だった。

本来ならご奉仕役の係長たちの下に突然、平社員が現れたのだから、裏では係長たちから奴隷のような扱いを受けたのだが、僕は専務に気に入られていたみたいで、ついにカラオケに引っ張り出されてしまった。

そのとき何か歌ってみろといわれて歌ったのがこの曲なのだ。

トッポイ曲を歌ったほうが気に入られるか、思い切り渋い曲を歌ったほうが気に入ってもらえるか、一か八か勝負して歌った曲がこれ。

歌の1番と2番の間に難しい部分があるなんて思いもせずに歌ってしまったのだ。

結局、さんざんな結果になったのだが、専務はいたく僕の歌を気に入ってくれて、僕は危機に際して臨機応変に対応できて、危険を顧みずに行動できて、最後まであきらめないファイトがあることにされてしまったのだ。

ぜんぜん違うと思うのだけどね。

でも、それ以来、この曲は練習して何か歌えといわれたときには歌う1曲になっている。

もう、専務は退職されてしまったけど、お元気でお過ごしですか。

こんど、カラオケボックスにご一緒させてくださいませ。